【安く導入する方法も】家庭用蓄電池の価格はどのくらい?
太陽光発電システムと相性のいい蓄電池は、2023年現在導入件数が大幅に増えています。
今回は、最新の家庭用蓄電池の価格や、蓄電池を安い価格で導入するポイントなどを解説します。
〈この記事で分かること〉
- 2022年の蓄電池の導入価格
- 蓄電池を安く導入するための方法
- 蓄電池の販売業者を選ぶ時に注意すること
- 家庭用蓄電池の選び方
2022年度の蓄電池の導入価格は1kWあたり13.9万円
2022年度の蓄電池の平均的な導入価格は、工事費用込みで1kWあたり13.9万円です。
蓄電池の容量別の導入価格は以下の通りです。
蓄電池の導入価格は、蓄電池の種類やメーカー、導入容量、などで大きく変動します。
参考資料:https://www.meti.go.jp/meti_lib/report/2022FY/000050.pdf
蓄電容量 |
平均導入価格 |
2kW |
27.8万円 |
4kW |
55.6万円 |
6kW |
83.4万円 |
8kW |
112.2万円 |
11kW |
152.9万円 |
15kW |
208.5万円 |
家庭用蓄電池の導入価格は年々下落中
蓄電池の導入価格は、蓄電池が普及し始めた2015年から下落傾向にあります。
2015年と2022年の導入価格の差額は、1kWあたり約10万円。
これから先も、蓄電池の導入価格は下落していくと予想されています。
年度 |
蓄電池の導入価格(1kWあたり) |
2015年 |
22.1万円 |
2019年 |
14.0万円 |
2022年 |
11.7万円 |
※参考資料:https://www.meti.go.jp/meti_lib/report/2022FY/000050.pdf
※蓄電池の本体価格であり、工事費用は含まれていません。
価格が安い家庭用蓄電池を導入するためのポイントは?
年々蓄電池の価格が下落しているからといっても、まだ蓄電池の導入には100万円前後の費用が必要になります。
しかし、少し工夫をすれば同じメーカーで同じ容量の蓄電池であっても、安く導入することが可能です。
蓄電池を選ぶ際には、以下に紹介するポイントを踏まえて選んでみましょう。
ポイント① それぞれの家庭に合った蓄電容量を選ぶ
蓄電池の容量は、太陽光発電システムを併用するかどうかで決まります。
太陽光発電システムを併用する場合には、発電できる電気にあった容量を選ぶことがおすすめです。
蓄電池単体で使用する場合には、家庭の電気使用量を元に蓄電容量を決めてみましょう。
ただし、蓄電池を停電対策として導入したい場合には、少し大きめの容量を選んでおくと安心です。
ポイント② 販売価格の安い工務店を選ぶ
導入する蓄電池が決まったら、蓄電池を販売している工務店を選びましょう。
工務店の選び方は、実績や口コミを参考にすることがおすすめです。
また、口コミがあるからといって、一括見積もりサイトで工務店を選ぶことはおすすめできません。
一括見積もりサイトは、蓄電池の導入価格がそれほど安くなく、信頼できる工務店を選ぶには二度手間になってしまいます。
ポイント③ 必ず相見積もりをする
蓄電池を購入する工務店を選んだら、候補となる工務店と相見積もりを行いましょう。
見積もりを取る際には、見積もりの項目をよく確認する必要があります。
「その他」や「雑費」など用途不明の項目がある場合、何に必要な経費なのかを確認することが大切です。
なるべく見積もりが詳しく記載してある工務店を選ぶことで、後々のトラブルを防ぐことができます。
蓄電池を購入する時はこんな販売業者に注意!
2023年は、太陽光発電システムのFIT制度が終了する「卒FIT家庭」が増えています。
卒FIT家庭の増加に伴い、蓄電池の販売業者も増えているのが現状です。
蓄電池を販売している販売業者の中には、法律ギリギリの営業を行っている営業マンもいるので、注意しましょう。
注意① 訪問販売で購入しない
近年、電気代の高騰も相まって、太陽光発電システムや蓄電池の訪問販売が増えています。
特に、太陽光パネルの設置に向いている家庭や、新築住宅によく訪問販売が来ることが多いです。
しかし、訪問販売は他の会社と見積もりを比べることができず、蓄電池の導入を後悔してしまう可能性が高いので注意しましょう。
訪問販売で蓄電池を購入する場合には、絶対に即決せず、家族などに相談しながら決めることがおすすめです。
注意② デメリットを伝えない営業マンに注意
訪問販売に限らず、蓄電池を販売している営業マンの中には、不親切な人がいます。
特に注意が必要なのは、デメリットを伝えない営業マンです。
蓄電池には、導入費用がかかったり、メンテナンスが必要だったり、スペースをとったりなどのデメリットがあります。
メリットしか伝えず、デメリットを教えてくれない営業マンから蓄電池を購入した場合、導入後に思わぬ落とし穴に気づく可能性があります。
注意③ 焦って契約をしない
蓄電池の購入方法は訪問販売や、ネット注文、店頭での購入など、多くあります。
どの購入方法で蓄電池を選ぶとしても、焦って購入してはいけません。
特に「今だけ安い」「キャンペーンが終わってしまう」などの言葉に惑わされないように注意が必要です。
蓄電池は、導入後10年以上使用し続ける住宅設備です。
蓄電池の導入後に後悔しないためにも、目先の言葉に騙されないようにしましょう。
家庭用蓄電池は価格よりも費用対効果を重視しよう
今回は、蓄電池の導入価格について解説しました。
蓄電池は、経済効果が高い反面、導入価格が高いなどのデメリットがあります。
蓄電池を選ぶ時には、導入価格を優先させるだけではなく、最適な容量を選ぶようにしましょう。